Friday, 15 July 2022

シリア料理:ウーズィ

シリア料理:ウーズィ(أوزي

このブログではいつも自分の語学に関する経験について投稿しますが、今回はちょっと変わった投稿になります。

日本人の友達にシリア料理の「ウーズィ」を味わってもらったら、気に入ってくれて、レシピに興味があると言われました。それがとても嬉しくて、母国料理を是非紹介したいと思い、初めてちゃんとしたレシピとして計量と順序で書いてみました。実は、レシピを書くのは簡単ではないです。

私は、母に料理を習ったとき、計量などのことは全然分かりませんでした。なぜかというと、シリア料理の特徴は「目分量」であり、未経験者にとっては指示がないと無理だからです。

最初に料理を習った時に比べて(4~5年間前)、調理の量とやり方はだんだん分かってきましたが、まだまだ習う料理はいっぱいあります。

では、友達に教えたレシピをここで載せます。ぜひ作ってみてください。

そして、ご質問や感想があったらコメントで聞かせていただけたら幸いです。

 

ウーズィのレシピ

調理時間:25

難易度レベル:初心者

材料         45人分

❶グリーンピースご飯

·            コップ2

·       ひき肉       250

·       ギー  約大さじ34(心で量る)

·       香辛料(心で量る):

o        少々

o   胡椒  少々

o   お好みのスパイス(クウエートミックススパイス、カルダモン、干し唐辛子、ホワイトペッパー)

·       グリーンピース   500

·       好きなナッツ(アーモンド/カシューナッツ/くるみ)

·       フィロ(FiloまたはPhyllo)「細い生地」

 

❷サイドヨーグルトサラダ

·       ヨーグルト 500

·       きゅうり 12

·       ニンニク    12

·       干しミント          大さじ1~2

·       ショウガ(お好みで) 少々

 

作り方

❶の①:グリーンピースご飯

1.  ひき肉を炒める。途中で香辛料を入れる。

2.  米を洗ってから、米とグリーンピースを鍋に入れ、お湯をコップ3杯入れて、蓋をする。

※お母さんからのアドバイス:ご飯をもっと柔らかくしたいなら、ギーやバター大さじ1~2を入れる。

3.  中火で炊く。

4.  沸騰したら、ご飯が炊きあがるまで弱火で炊く。

5.  フライパンでギーを少量熱し、ナッツを炒る。

※ナッツの種類によって、出来上がる時間が異なる。

Þ    ギーを加熱するときに最初にくるみを入れる。

Þ    カシューナッツは、途中で入れる。

Þ    ギーが十分に温まったら、アーモンドを入れる。

グリーンピースご飯はこれで出来上がり、そのままで食べれますよ。

 

❶の②:ウーズィ

1.  茶碗にフィロを1枚置く。

※茶碗のサイズはお好みのにしても良いですが、個人的に小さいの方が食べやすいと思います。

2.  まず炒めたナッツを入れておく。

3.  グリーンピースご飯を入れる。

4.  フィロのうつわの外に余っている部分を中に巻いておく。

5.  オーブントレイに茶碗を伏せてウーズィを置く。

6.  刷毛でギーを少量ウーズィの上に塗る。

7.  オーブンで焼く。

8.  ウーズィの上と下に焼き色がついたら、出来上がり!

 

❷サイドヨーグルトサラダ

1.  きゅうりを刻む。

2.  にんにくをつぶす。

3.  ショウガを刻む。

4.  ボールに1~3を入れ、干しミントと塩を加える。

5.  ヨーグルトを入れ、全材料を混ぜる。

ヨーグルトが濃すぎたら、お水で薄められる。

 

ちなみに以下の写真は日本人の友達が作ったウーズィです。よくできているものです




Thursday, 9 June 2022

本の感想

似ていることば

おかべたかし(著)

目次

感想文

面白いと思った言葉比較

体験/行ってみたくなった場所

引用例

 

感想

最近日本語多読していて、毎日の習慣としてしようとして、2022年5月26日に「似ていることば」という本を読み終わりました。なのでここで個人的な意見と感想を書きたいと思います。

これからの感想は日本語学習者向けの文章で、参考になれば嬉しく思います。

この本のレベルはN2N1だと思いますが、専門用語や日本東西弁比較などがたくさんありますから、辞書をよく使い、HelloTalkコミュニティの日本人に質問し、インターネットで色々なことも調べました。

おかべたかしさんの「似ていることば」は、アマゾンジャパンで購入した本です。キンドル版(電子書籍)もあります、読者の私にとっては紙書式の方が読者として気持ち良くて、直接にコメントや語彙の意味を書くのに便利だと思います。

私の読んでいる本と普通の日本人読者のを比べたら、こっちの物は見にくいかもしれないですねが、心を込めて読んだと分かってくれるかな?

文章とともにカメラマンのやまでたかしさんが丁寧に撮られた写真を眺めるのもとても楽しかったです。

次の注文でも必ずおかべたかしさんの作品を購入したいと思います。

 

面白いと思った言葉比較

その1「(あか)らむと(あか)らむ」

その12「(かた)(かた)

その31「(はやし)(もり)

 

その1「(あか)らむと(あか)らむ」

朝日で明るくなるのが「明らむ」、夕日で空が染まるのが「赤らむ」

それより写真で色の違いを強調している写っている景色はとても美しいです。色の深さは鮮やかできれいです。


その12「(かた)(かた)

線によって現れた姿が「形」、形を生み出す元が「型」

ここは著者の示した【たい焼きの「養殖モノ」と「天然モノ」】がすごいと思います。「養殖モノは、複数並んだ型で焼き上げたもの。これに対して天然モノは、ひとつの「型」で一匹ずつ焼き上げたものだ。」おかべたかし2014|その12|61ページ

最初にこの文章を読んだときにお菓子のたい焼きが天然モノと養殖モノがあるということはまったく理解できなかったが、HelloTalkの優しいメンバーが説明してくださいました:

「たい焼きは魚のタイを型どったお菓子です。タイは海を泳ぎ回っている天然モノと人間が育てる養殖モノがあります。たい焼きはお菓子なので本来は天然モノ養殖モノが存在しません。この文章の場合は天然モノのたい焼きは1つずつ丁寧に焼いたもの、養殖モノは一度に大量生産するものを意味しています。」


その31「(はやし)(もり)

人間が生やしているのは「林」、自然と盛り上がったのは「森」

漢字勉強の初期には、林と森は小さいものと大きいものだと思いましたが、つい最近本書の説明を読んでから、全然異なっている意味をしていると分かりました。

「林は「()やす」が転じたことばで、人が生やしているから(はやし)。森は「()()がる」が転じたことばで、自然と盛り上がっているから(もり)とする説もある。」おかべたかし2014|その31|142ページ

単純に説明すると、林と森の区別は人間の介入によって決まります。

 

体験/行ってみたくなった場所

  • その7「あんみつとみつ豆」の「舟和」東京.浅草
  • その8「池と湖」の「忍野八海」山梨県忍野村
  • その12「形と型」の「浪花家」東京.江戸川橋
  • その18「笹と竹」の「すずめのお宿緑地公園」東京都目黒区
  • その20「磁器と陶器」の「神楽坂 暮らす。」東京.神楽坂
  • その33「フクロウとミミズク」の「鳥のいるカフェ」東京都江東区木場

 

引用

最後に、引用例を載せさせていただく、この本を購入をお考え読んでみればいかがでしょうか。

似ているコラム05|118ページ

「うたたね」は寝てもいい

~まだある「似ていることば」②~

本編に写真付きでは紹介しなかったのですが、個人的に好きな「似ていることば」を2つ紹介します。

まず「恐い」と「怖い」。この両者の違いは、客観的か主観的がにあり「誰でもこわいものは恐い」「自分だけがこわいものは怖い」と使い分けます。「恐竜」などは、見た目がこわいものが多いですから「恐」がふさわしいことばなんですね。一方、「怖いものなし」や「怖いもの知らず」という表現は、まさに主観の話なので「怖い」が相応しいわけです。曖昧に使い分けている人も多いでしょうが、一度知ると悩まず選択できるところが好きです。

もうひとつが、「いねむり」と「うたたね」。どちらも無意識のうちに寝てしまうという意味ですが、あまり意識して使い分けたことがありませんよね。でも、ここにも明確な基準があって、寝ちゃいけないときに寝るのが「いねむり」で、寝てもいいときに寝るのが「うたたね」なのです。寝ていいと、寝ちゃダメという状況で使い分けることばがあるなんて、日本語って奥深いなと改めて思う「似ていることば」なのでした。

 


久々にブログに投稿を載せて懐かしくて気持ちいいです。ご意見などはコメントでよろしくお願いします。

それでは、読んでいただきどうもありがとうございました。


似ていることば 単行本(ソフトカバー) 2014/8/13

https://www.amazon.co.jp/%E4%BC%BC%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%B0-%E3%81%8A%E3%81%8B%E3%81%B9-%E3%81%9F%E3%81%8B%E3%81%97/dp/4487808944 

おかべ たかし

https://www.amazon.co.jp/%E3%81%8A%E3%81%8B%E3%81%B9-%E3%81%9F%E3%81%8B%E3%81%97/e/B004LTGM0S/ref=dp_byline_cont_book_1 

Sunday, 1 March 2020

読書からの引用②


訳せない日本語〜日本人の言葉と心〜
大來尚順



前の投稿と同様、気に入った部分をご紹介します。この本を読んでいない方にお勧めしますので、以下の文章がご参考になれば嬉しいです。どうぞゆっくりお読みになってください。


そして、コメントでご意見を聞かせてくださいね。

それでは、どうぞ:


「こつこつ」の英訳
ページ132〜1



この「こつこつ」という言葉を英語にしてみると、一般的には「steadily」(しっかりと)、「untiringly」(根気よく)、「laboriously」(苦心して)、「work/study hard」(一生懸命働く/勉強する)というような英単語になります。ちょっとした慣用句だとa little by little」(少しずつ)、「step by step」(一歩一歩)というような表現になります。


これらはどれも懸命さが感じられる表現ですが、どうもあっさりし過ぎる気がします。何か大事なことが語られていないように思えるのです。


では、その「何か」とは何なのでしょうか。それは、一階がない二階の建物は存在しないように、土台や基盤を築いていることです。私は「こつこつ」とは、これから発展していくための基礎を構築することを意味するのだと思っています。


多くの人は、幸せや成功は速い先や未来からやってくるかのように幻想を抱き、先のことばかりに目や心を向けてしまいがちです。その結果、今の自分の足もとを見失いがちになり、足が宙に浮いてしまい、現実というものに足がついていない状態になっています。まさに一階を作らずして二階や三階を建築しているようなものです。


私は、「こつこつ」には、現実を見つめる作用もあるのではないかと思うのです。「こつこつ」を英訳する場合、「Building a foundation」(基礎を構築すること)や「To open ones eyes to the realities of life.」(現実に気がつかせること)とも表現できるのではないかと思うのです。

シリア料理:ウーズィ

シリア料理:ウーズィ( أوزي ) このブログではいつも自分の語学に関する経験について投稿しますが、今回はちょっと変わった投稿になります。 日本人の友達にシリア料理の「ウーズィ」を味わってもらったら、気に入ってくれて、レシピに興味があると言われました。それがとても嬉しく...