似ていることば
おかべたかし(著)
目次
感想文
面白いと思った言葉比較
体験/行ってみたくなった場所
引用例
最近日本語多読していて、毎日の習慣としてしようとして、2022年5月26日に「似ていることば」という本を読み終わりました。なのでここで個人的な意見と感想を書きたいと思います。
これからの感想は日本語学習者向けの文章で、参考になれば嬉しく思います。
おかべたかしさんの「似ていることば」は、アマゾンジャパンで購入した本です。キンドル版(電子書籍)もありますが、読者の私にとっては紙書式の方が読者として気持ち良くて、直接にコメントや語彙の意味を書くのに便利だと思います。
私の読んでいる本と普通の日本人読者のを比べたら、こっちの物は見にくいかもしれないですねが、心を込めて読んだと分かってくれるかな?
文章とともにカメラマンのやまでたかしさんが丁寧に撮られた写真を眺めるのもとても楽しかったです。
次の注文でも必ずおかべたかしさんの作品を購入したいと思います。
その1「明らむと赤らむ」
その12「形と型」
その31「林と森」
その1「明らむと赤らむ」
朝日で明るくなるのが「明らむ」、夕日で空が染まるのが「赤らむ」
それより写真で色の違いを強調している写っている景色はとても美しいです。色の深さは鮮やかできれいです。
その12「形と型」
線によって現れた姿が「形」、形を生み出す元が「型」
ここは著者の示した【たい焼きの「養殖モノ」と「天然モノ」】がすごいと思います。「養殖モノは、複数並んだ型で焼き上げたもの。これに対して天然モノは、ひとつの「型」で一匹ずつ焼き上げたものだ。」おかべたかし2014|その12|61ページ
最初にこの文章を読んだときにお菓子のたい焼きが天然モノと養殖モノがあるということはまったく理解できなかったが、HelloTalkの優しいメンバーが説明してくださいました:
「たい焼きは魚のタイを型どったお菓子です。タイは海を泳ぎ回っている天然モノと人間が育てる養殖モノがあります。たい焼きはお菓子なので本来は天然モノ養殖モノが存在しません。この文章の場合は天然モノのたい焼きは1つずつ丁寧に焼いたもの、養殖モノは一度に大量生産するものを意味しています。」
その31「林と森」
人間が生やしているのは「林」、自然と盛り上がったのは「森」
漢字勉強の初期には、林と森は小さいものと大きいものだと思いましたが、つい最近本書の説明を読んでから、全然異なっている意味をしていると分かりました。
「林は「生やす」が転じたことばで、人が生やしているから林。森は「盛り上がる」が転じたことばで、自然と盛り上がっているから森とする説もある。」おかべたかし2014|その31|142ページ
単純に説明すると、林と森の区別は人間の介入によって決まります。
体験/行ってみたくなった場所
- その7「あんみつとみつ豆」の「舟和」東京.浅草
- その8「池と湖」の「忍野八海」山梨県忍野村
- その12「形と型」の「浪花家」東京.江戸川橋
- その18「笹と竹」の「すずめのお宿緑地公園」東京都目黒区
- その20「磁器と陶器」の「神楽坂 暮らす。」東京.神楽坂
- その33「フクロウとミミズク」の「鳥のいるカフェ」東京都江東区木場
最後に、引用例を載せさせていただく、この本を購入をお考え読んでみればいかがでしょうか。
似ているコラム05|118ページ
「うたたね」は寝てもいい
~まだある「似ていることば」②~
本編に写真付きでは紹介しなかったのですが、個人的に好きな「似ていることば」を2つ紹介します。
まず「恐い」と「怖い」。この両者の違いは、客観的か主観的がにあり「誰でもこわいものは恐い」「自分だけがこわいものは怖い」と使い分けます。「恐竜」などは、見た目がこわいものが多いですから「恐」がふさわしいことばなんですね。一方、「怖いものなし」や「怖いもの知らず」という表現は、まさに主観の話なので「怖い」が相応しいわけです。曖昧に使い分けている人も多いでしょうが、一度知ると悩まず選択できるところが好きです。
もうひとつが、「いねむり」と「うたたね」。どちらも無意識のうちに寝てしまうという意味ですが、あまり意識して使い分けたことがありませんよね。でも、ここにも明確な基準があって、寝ちゃいけないときに寝るのが「いねむり」で、寝てもいいときに寝るのが「うたたね」なのです。寝ていいと、寝ちゃダメという状況で使い分けることばがあるなんて、日本語って奥深いなと改めて思う「似ていることば」なのでした。
久々にブログに投稿を載せて懐かしくて気持ちいいです。ご意見などはコメントでよろしくお願いします。
それでは、読んでいただきどうもありがとうございました。
似ていることば 単行本(ソフトカバー) – 2014/8/13
No comments:
Post a Comment